外壁塗料の種類と特徴は?家の塗装で後悔しないためのポイントを解説

外壁塗料の種類と特徴は?家の塗装で後悔しないためのポイントを解説

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外壁塗料を選ぶとき、「できるだけ安く済ませたい」「どれを選べばよいのかわからない」と悩む方は多いのではないでしょうか。

塗料にはさまざまな種類があり、価格・耐用年数・機能性のバランスを考えることが重要です。

選び方を誤ると、すぐに劣化して再塗装が必要になり、結果的にコストがかさむ恐れもあります。

この記事では、主な塗料の特徴を比較しながら、自宅に合った塗料を選ぶポイントや信頼できる塗装業者を見極めるコツを解説します。

「何を基準に選べばよいかわからない」という方は、最初に知っておくべき基礎知識からチェックしていきましょう。

 

外壁に使う塗料を選ぶ前に知っておきたいこと

外壁塗料を選ぶ際には、見た目や価格だけで判断するのではなく、機能や耐久性なども含めて総合的に検討することが大切です。

近年は、耐用年数や防カビ・遮熱などの機能性に応じて、さまざまな塗料が開発されています。

例えば、価格の安い塗料は初期費用を抑えられる反面、耐久性に劣り短期間で再塗装が必要になることがあります。

一方で、高機能な塗料はコストがかかりますが、長期間にわたり建物を保護し続けることが可能です。

塗料の選定は「費用対効果」と「住まいに必要な性能」のバランスを見極めることが重要です。

 

外壁の塗装に使用する主な塗料の特徴

家や外壁の塗装に使用する主な塗料は以下の4つです。

・ウレタン塗料
・シリコン塗料
・フッ素塗料
・無機塗料

順番に確認していきましょう。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、外壁や付帯部分など幅広い用途に使える汎用性の高い塗料です。

密着性と柔軟性に優れており、笠木まわりや手すりといった曲面の多い部位にも施工しやすいという特徴があります。

耐用年数は5〜10年とやや短めですが、施工のしやすさとコストの低さから、部分的な塗装や補修などに適しています。

費用は1,600〜2,500円/平方メートル程度と比較的手頃で、予算を抑えたい場合にも選ばれることが多い塗料です。

シリコン塗料

シリコン塗料は、外壁や屋根塗装において最も一般的に使われている塗料のひとつです。

価格と耐久性のバランスがよく、費用対効果に優れている点が支持されています。

また、カラーバリエーションが豊富で、好みや住宅の雰囲気に合わせた色選びがしやすいのも魅力です。

耐用年数は7〜15年程度とされており、使用環境や施工条件によって異なります。

費用相場は1,800〜3,500円/平方メートルです。

フッ素塗料

フッ素塗料は、優れた耐久性を持つ高機能塗料として知られています。

耐用年数が12〜20年と長いため、頻繁な塗り替えが難しい高層ビルや大型マンションなどで多く採用されています。

近年ではコストが抑えられた商品も登場し、一般住宅でも使いやすくなっています。

費用は3,000〜5,000円/平方メートルが相場で、シリコン塗料より高めですが、その分メンテナンス頻度を減らせる点が魅力です。

長期的に見て塗り替えの回数を減らしたい方や、外壁の美観を長持ちさせたい方に適しています。

無機塗料

無機塗料は、この記事で紹介する塗料の中でもっとも耐用年数が長く、18〜20年程度とされています。

紫外線や雨風に強く、劣化しにくい特徴があるため、長期間にわたって建物の美観と機能を維持しやすい塗料です。

また、カビや苔が発生しにくい性質を持っており、湿気が多い地域や日当たりの悪い場所でも重宝されます。

費用は3,500〜5,000円/平方メートルで、初期費用は高めですが、そのぶん塗り替えの回数を減らせる点がメリットです。

 

自宅に合う外壁の塗料を選ぶポイント

自宅に合う塗料を選ぶポイントは以下の3つです。

・予算と耐用年数のバランスを考える
・立地や気候を考慮する
・建物の素材や劣化状況も加味する

これらのポイントを押さえると、塗料選びの失敗を避けやすくなります。

予算と耐用年数のバランスを考える

予算と耐用年数のバランスは、塗料選びで特に重視したいポイントです。

耐用年数が短い塗料は単価が安いため、初期費用を抑えやすいというメリットがあります。

しかし塗り替えの頻度が増えると、結果的に総費用がかさむ可能性があるため注意が必要です。

一方、耐久性の高い塗料は初期費用が高くなる傾向があります。

ただし長期的に見ると塗り替えの回数が減り、トータルコストを抑えやすくなります。

予算に限りがある場合は、短期的な出費と長期的な維持費のバランスをよく考えることが大切です。

立地や気候を考慮する

住んでいる地域の立地や気候によって、適した塗料の種類は異なります。

海沿いの地域では、塩分を含んだ潮風による影響が大きいため、防水性や耐塩害性の高い塗料を選ぶと安心です。

また年間を通じて雨が多い地域では、防カビ性や防藻性のある塗料を使うことで建物の劣化を抑えやすくなります。

日差しが強いエリアでは、紫外線による色あせや劣化が進みやすいため、耐紫外線性能の高い塗料を選ぶのが有効です。

さらに寒暖差の大きい地域では、塗膜に伸縮性がある塗料を使うことで、ひび割れを防ぎやすくなります。

このように立地や気候に合った塗料を選ぶことが、建物の保護性能を最大限に引き出すためのポイントです。

建物の素材や劣化状況も加味する

外壁の素材や建物の状態に合わせて塗料を選ぶことも、失敗しないための重要なポイントです。

例えば、モルタル外壁には弾性のある塗料を使うと、細かなひび割れにも対応可能です。

また、ひび割れや劣化が進行している場合には、下地補修も含めて塗料の選定を行う必要があります。

築年数が経過している建物では、単に塗料を塗るだけでは不十分なケースも多いため、状態に応じた対応が求められます。

 

外壁に使う最適な塗料を選ぶなら塗装業者への相談が確実

塗料は種類が非常に多く、それぞれに耐用年数や機能、価格帯が異なります。

自分だけで最適な塗料を判断するのは簡単ではありません。

迷った場合は、塗装業者に相談するのが確実です。

信頼できる業者であれば、現地調査を通じて建物の劣化状況や立地条件を正確に把握したうえで、適した塗料を提案してくれます。

相談時には、「長持ちさせたい」「遮熱機能が欲しい」などの目的や予算の希望をしっかり伝えることが大切です。

 

悪質な業者に依頼すべきでない理由

塗料の性能は、適切な下地処理や塗布方法を守ることで発揮されます。

悪質な業者は工程を省略したり、乾燥時間を守らずに作業を進めたりすることがあります。

わざと薄く塗る・塗布回数を減らすなど、手抜き工事を行う悪質業者も少なくありません。

一見きれいに見えても、数年で色あせや剥がれが生じるリスクがあります。

塗料メーカーが定めた仕様を守らない場合、保証の対象外となる可能性もあります。

さらに、悪質な業者に依頼した場合には、次のようなトラブルが発生する可能性もあります。

・施工不良にも関わらず補修に応じない
・法外な料金を請求される
・クーリングオフに対応してくれない

高価な塗料を使用しても、施工品質が伴わなければ本来の効果は得られません。

信頼できる業者に依頼することで、塗料本来の性能を長く維持できます。

 

信頼できる外壁塗装業者を選ぶポイント

信頼できる塗装業者を選ぶポイントは以下の5つです。

・施工実績が豊富にあるか
・ベテランの職人が在籍しているか
・地域に密着している業者か
・分かりやすい見積もりを提出してくれるか
・担当者とのやり取りに違和感がないか

これらのポイントを押さえて、信頼できる業者に依頼しましょう。

施工実績が豊富にあるか

施工実績は、塗装業者の技術力や信頼性を判断するうえで重要なポイントです。

これまでの施工例を確認すれば、業者の得意分野や仕上がりの傾向を把握できます。

また施工実績が多い業者ほど、さまざまな建物構造や塗料に対応できる可能性が高くなります。

特に、写真付きで事例を公開している業者は、仕事に自信を持っている傾向があるため、公式サイトを確認してみましょう。

ベテランの職人が在籍しているか

ベテランの職人が在籍しているかどうかは、塗装業者を選ぶうえでの重要な判断材料です。

施工実績が豊富な職人であれば、さまざまな建物や塗料に対応できるため、高品質な仕上がりになる可能性が高いです。

また「外壁診断士」や「外壁アドバイザー」といった専門資格を保有する職人が在籍していれば、外壁の状態を正確に診断し、適切な施工が期待できます。

有資格者が施工に関わることで、塗料本来の性能を引き出せる可能性も高まります。

こうした情報は、ホームページや見積書に記載されていることが多いため、事前に確認しておくと安心です。

地域に密着している業者か

地域に密着している塗装業者は、その土地の気候や建材の特性を把握しているため、地域に合った施工提案が受けられます。

アフターフォローやトラブル対応のスピードも期待できるため、長く付き合える業者として信頼しやすいのもメリットです。

分かりやすい見積もりを提出してくれるか

分かりやすい見積もりを出してくれるかどうかは、信頼できる業者を見極める重要なポイントです。

工事項目や塗料の種類、塗布面積などが明記されているかを必ず確認しましょう。

「外壁塗装 一式」などの表現が多用されている見積書は、内容が不明瞭で追加費用のリスクがあるため注意が必要です。

また、見積もり内容について質問した際に、丁寧に説明してくれるかどうかも信頼性の判断材料になります。

担当者とのやり取りに違和感がないか

担当者とのやり取りに違和感がないかどうかは、業者の信頼性を見極めるうえで欠かせないポイントです。

質問に対して誠実かつ丁寧に答えてくれるか、こちらの不安に寄り添って説明してくれるかを確認しましょう。

一方で「今契約すれば安くなる」など契約を急かしたり、不安を煽るような態度が見られたりする場合は注意が必要です。

 

外壁に使う塗料選びに迷ったら無料相談がおすすめ

外壁塗料は種類や価格帯が幅広く、それぞれに異なる耐久性や機能性があります。

そのため、自宅の立地や素材、予算を考慮した最適なものを選ぶことが大切です。

塗料選びで迷ったときは、専門知識を持つ塗装業者に相談することで、納得のいく提案を受けられます。

施工実績や担当者の対応などもチェックしながら、信頼できる塗装業者を見つけましょう。


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