外壁塗装の見積もりを読むコツ!費用相場や悪質業者の見抜き方を解説

外壁塗装の見積もりを読むコツ!費用相場や悪質業者の見抜き方を解説

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外壁塗装の見積もりは費用を知るだけでなく、工事の全体像を把握し、後々のトラブルを防ぐためにも重要なものです。

本記事では、外壁塗装の見積もりで確認すべきポイントや悪質な業者の見分け方などを解説します。

納得のいく外壁塗装を実現したい方、安心して任せられる業者を見つけたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

外壁塗装の際に見積もりが必要な理由

外壁塗装の際に見積もりが必要な理由は以下のとおりです。

・具体的な費用を把握できる
・工事内容が明確になる

それぞれの理由を解説します。

具体的な費用を把握できる

外壁塗装の費用は、建物の大きさや劣化状況、使用する塗料によって異なります。

条件により変動するため、実際に見積もりを取得しないと正確な金額がわかりません。

見積もりで工事費用がいくら必要なのかを明確にできれば、予算や支払い方法などの計画を立てやすくなります。

工事内容が明確になる

見積もりには、どのような工事にいくら必要かが明記されています。

使用する塗料の種類やメーカー名、塗布面積、施工回数などの詳細情報も把握することが可能です。

安く見せかけて実は塗装回数が少ない、品質の低い塗料を使っているなどトラブルも回避できます。

 

外壁塗装の見積もり費用相場と内訳

30坪程度の住宅で塗装を行う場合の費用相場は以下のとおりです。

・外壁+屋根塗装:110~160万円
・外壁のみの塗装:70~110万円
・屋根のみの塗装:60~80万円

外壁と屋根塗装を同時に行う場合の、費用の内訳相場は以下を参考にしてください。

・足場の設置:20万円程度
・養生:5万円程度
・高圧洗浄:3万円程度
・下地処理:4万円程度
・塗装:40〜70万円程度

外壁塗装にかかる費用は、住宅の規模や使用する塗料、工事内容によって変わるので注意しましょう。

 

外壁塗装の見積もりで確認すべきポイント

外壁塗装の見積もりで確認すべきポイントは以下のとおりです。

・使用する塗料・メーカーが記載されているか
・「一式」という表記が多用されていないか
・塗装面積がかさ増しされていないか
・質問に対して誠実に対応してもらえるか

それぞれのポイントを解説します。

使用する塗料・メーカーが記載されているか

見積もりに、使用される塗料の種類とメーカーが明記されているかどうかを確認しましょう。

塗料によって価格や性能、耐用年数が異なります。

塗料メーカーや製品名が記載されていれば、インターネットなどで品質や耐用年数など調べやすいです。

「一式」という表記が多用されていないか

「一式」とだけ記された見積もりには注意が必要です。

塗装一式とだけ記載されていては、どこに、どのような工程で塗装が行われるのかが具体的にわかりません。

工程が明確でなければ、後から追加費用が発生する、本来行うべき工程が省かれてしまうなどトラブルに発展する可能性があります。

不明瞭な表記がある場合は、業者に詳細を確認しましょう。

塗装面積がかさ増しされていないか

見積もりに記載されている塗装面積が、実際の建物のサイズと異なっていないかどうかも確認したいポイントです。

面積が不当にかさ増しされていれば、必要以上の塗料代や施工費を請求される可能性があります。

不自然に塗装面積が多いと感じた場合は、業者に説明を求めることが大切です。

質問に対して誠実に対応してもらえるか

見積もりの内容に疑問点があった際に、担当者が誠実に説明してくれるかどうかも確認しましょう。

見積もりが丁寧に書かれていても、完全に善し悪しを見極めるのは難しいのが実情です。

些細な質問にもわかりやすく回答してくれる業者は、信頼関係が築きやすいといえます。

 

見積もりで外壁塗装の悪質業者を見抜くためのポイント

見積もりで外壁塗装の悪質業者を見抜くためのポイントは以下のとおりです。

・実績や口コミが豊富か
・丁寧なヒアリングが行われるか
・診断結果を画像や動画で説明してくれるか
・診断結果が見積書に反映されているか

それぞれのポイントを解説します。

実績や口コミが豊富か

外壁塗装業者を選ぶ際には、実績や口コミが重要な判断材料になります。

ホームページに掲載されている施工事例やGoogleレビューなどの評価を確認しましょう。

実績がほとんど掲載されていない業者や評価が不安定な場合は、トラブル対応や技術面に課題がある可能性が高いです。

長年地元で営業している業者は信頼できる場合が多いため、地域密着型かどうかも選定のポイントになります。

丁寧なヒアリングが行われるか

見積もりを依頼する際は、業者が丁寧にヒアリングしてくれるかを確認しましょう。

希望する塗装のイメージや建物の現状、予算感などを聞き取り、要望に基づいた提案をしてくれる業者は信頼できます。

実際の劣化状況や下地の状態は建物ごとに異なるため、正確な診断がなければ、適切な見積もりは出せません。

現地調査をせず、電話やメールだけで見積もり金額を提示する業者は注意が必要です。

診断結果を画像や動画で説明してくれるか

外壁は、一見問題がなさそうでも劣化が進んでいることがあります。

現地調査時にひび割れやチョーキング、塗膜の剥がれなどの症状を撮影し、画像や動画で説明してくれる業者は信頼性が高いです。

チョーキングとは、外壁の表面を手で触った際に白い粉が付く現象のことです。

業者からの説明が不十分であったり、診断内容が不明瞭であったりする場合は注意しましょう。

診断結果が見積書に反映されているか

信頼できる業者は、ヒアリングや現地調査の結果をもとに、詳細な見積もりを作成してくれます。

「一式」や「外壁塗装一式○○円」といった大まかな表記のみの場合は要注意です。

詳細がわからないため、想定外の追加費用を請求されるリスクがあります。

必要な補修作業や使用する塗料などが明記されている見積もりは、透明性が高く安心できます。

契約を急かさないか

「今日契約すれば値引きします」「今すぐ決めないと特典がなくなります」など、セールストークで契約を迫る業者には注意が必要です。

信頼できる業者は家族との相談を快く受け入れ、丁寧に説明を重ねたうえで判断を委ねてくれます。

じっくり検討できる環境を提供してくれる業者を選びましょう。

納得してから契約することが、後悔しない工事につながります。

 

外壁塗装の見積もり費用を安くするためのコツ

外壁塗装は高額な出費となることも多く、費用を少しでも抑えたいと考える方は多いかもしれません。

品質を保ちながら、外壁塗装の見積もり費用を安くするためのコツは以下のとおりです。

・塗料の選定を見直す
・地元の業者を検討する
・補助金が使えるか確認する
・屋根と一緒に塗装する

それぞれのコツを解説します。

塗料の選定を見直す

塗料はシリコンやフッ素、無機塗料など種類があり、それぞれ価格と耐用年数が異なります。

耐久性に優れている塗料を選ぶと価格は高くなりますが、長期的に見ればメンテナンスの頻度が減り、コストパフォーマンスが良い場合もあります。

地元の業者を検討する

地元の業者を選べば、無駄な移動費を削減できる場合があります。

すべて自社で完結する会社であれば、外注や下請けに任せず、自社の職人が施工するため中間マージンが発生しません。

また、地元の業者は地域の気候に精通しているため、地域特有の状況に合わせた提案ができる点が強みです。

補助金が使えるか確認する

外壁塗装には、自治体によって補助金が使える場合があります。

事前に自治体の窓口やホームページで最新の制度を確認し、条件に合う場合は早めに申請準備を進めましょう。

補助金を利用することで、同じ工事でも費用の節約につながります。

参考:屋根と一緒に塗装する

外壁塗装と同時に屋根も塗装すれば、足場の設置費用を1回で済ませられるため、足場の費用を抑えられます。

ただし、外壁のみ塗装した場合よりも合計の金額は高くなります。

屋根の劣化状況を見極めたうえで、外壁と一緒に塗装するかどうかを決めてみてください。

 

満足のいく外壁塗装を実現するために見積もりを活用しよう

外壁塗装で後悔しないためには、事前の見積もり取得が欠かせません。

見積もりは、費用を把握するだけでなく、工事内容や使用する塗料の詳細を把握し、業者の信頼性を見極める材料にもなります。

不要な追加費用や施工トラブルを防ぎ、納得のいく外壁塗装を実現するために、見積もりを上手に活用しましょう。


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