お金がなくても外壁塗装を行う方法!先延ばしのリスクや業者の選び方

お金がなくても外壁塗装を行う方法!先延ばしのリスクや業者の選び方

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外壁のひび割れや色あせが気になってきたものの、「お金がなくて塗装はまだ無理」と感じている方も多いのではないでしょうか。

たしかに外壁塗装にはまとまった費用がかかりますが、放置すると雨漏りや建材の腐食につながり、かえって大きな出費を招く恐れがあります。

この記事では、お金がない状態でも外壁塗装を行うための方法や、避けるべき対応、信頼できる業者を見極めるポイントまで詳しく解説します。

「今すぐ塗装は難しい」と迷っている方でも、無理のない形で住まいを守る方法が見つかるので、参考にしてください。

 

お金がない状態でも外壁塗装を行う方法

お金のない状態でも外壁塗装を行う方法は以下の3つです。

・リフォームローンを活用する
・助成金・補助金を活用する
・地域密着型の塗装店に依頼する

順に確認していきましょう。

リフォームローンを活用する

外壁塗装を行うためのまとまった資金がないときは、リフォームローンの活用が有効です。

リフォームローンとは、住宅の修繕や改修工事に使える専用のローンのことで、外壁塗装にも利用できます。

ローンを活用すると、一度に大きな出費をせずに工事を進められます。

月々の負担を抑えながら必要なタイミングで施工できるのがメリットです。

ローンは銀行などの金融機関で申し込めるほか、施工業者を通じて利用できる場合もあります。

業者経由であれば手続きが簡略化され、スムーズに進むことが多いです。

リフォームローンの借り入れ条件の目安は、以下のとおりです。

・金利は年2.14〜4.975%程度
・借入金額は10〜2,000万円程度
・借入期間は6ヵ月〜20年程度

ただし、詳細な条件は金融機関によって異なるため、事前の確認が必要です。

また一定の条件を満たすと、優遇金利が適用されることもあります。

助成金・補助金を活用する

自治体によっては、外壁塗装に助成金や補助金を活用できる場合があります。

内容は地域によって異なり、省エネや景観保全などが条件となることもあります。

申請時の一般的な注意点は以下のとおりです。

・申請は工事着工前に行う必要がある
・必要書類の準備や審査に時間がかかる場合がある
・予算上限があるため早めの申請が望ましい

補助額は数万〜十数万円程度となるケースが多いです。

自治体のホームページや施工業者を通じて、事前に対象制度を確認しておきましょう。

地域密着型の塗装店に依頼する

地域密着型の塗装店を選ぶのもおすすめです。

大手よりも広告費や中間マージンの負担が少ない場合が多く、比較的リーズナブルな価格で施工してもらいやすいです。

また、地域での信頼を大切にしているお店が多いため、丁寧な対応や柔軟な提案にも期待できます。

さらに、地元の気候や建物の傾向に詳しいため、その地域に合った塗料の選び方や施工内容を提案してもらえるのもメリットです。

 

お金がないからといって外壁塗装を放置するべきではない理由

外壁塗装を先延ばしにするリスクは以下の3つです。

・雨漏り・ひび割れの原因になるため
・修繕費がかえって高くつくため
・見た目の劣化が資産価値に影響するため

外壁塗装を放置すると、金銭的な負担がより増す場合もあるため注意が必要です。

雨漏り・ひび割れの原因になるため

外壁塗装を放置すると、塗膜が劣化して防水性が失われます。

雨水が外壁材に浸み込みやすくなり、内部まで水分が届く恐れがあります。

ひび割れや外壁を触ると白い粉が付くチョーキング現象をそのままにすると、劣化が進みやすくなるので、注意が必要です。

外壁の下地や構造部分までダメージが及ぶと、補修範囲が広がりやすくなります。

結果として、塗装だけで済んだはずの工事が大規模な修繕につながる可能性があります。

修繕費がかえって高くつくため

外壁塗装を長く放置してしまうと、結果的に修繕費の負担が大きくなることがあります。

劣化が進行することで、応急処置で済むはずが、下地の補修や構造部分の修繕まで必要になる可能性があるためです。

「今はまだ大丈夫」と思って先延ばしにした結果、当初よりも大きな出費が必要になるケースは少なくありません。

見た目の変化が少なくても、内部では劣化が進んでいる場合もあります。

見た目の劣化が資産価値に影響するため

外壁が色あせたり汚れたりすると、築年数以上に古びた印象を与えてしまいます。

とくに、ひび割れやカビなどの劣化が目立つと、外観の印象だけで「手入れされていない家」とみなされることもあるので注意が必要です。

手入れされていない印象を与えると、内装や構造部分まで傷んでいるのではないかと不安に思われやすくなります。

その結果、売却や貸し出しを検討する際に、資産価値を下げてしまう要因になりかねません。

 

外壁塗装の相場

外壁塗装の費用は、施工範囲や建物の状態によって異なり、一般的な相場を把握しておくことで、見積もりの内容が妥当かを判断しやすくなります。

目安として、外壁と屋根をセットで塗装する場合は110〜160万円程度です。

外壁のみの塗装は70〜110万円程度、屋根のみの場合は60〜80万円程度が目安とされています。

外壁と屋根の両方を同時に行う際は、以下のような内訳が発生するケースが一般的です。

・足場の設置:20万円程度
・養生:5万円程度
・高圧洗浄:3万円程度
・下地処理:4万円程度
・塗装:40〜70万円程度

このほか、シーリング工事や付帯部分の塗装、消費税や諸経費なども加算されます。

実際の費用は建物の面積や使用する塗料、外壁の劣化状況によって大きく変動するため、あくまで参考として捉えましょう。

 

外壁塗装のお金がなくてもやってはいけないこと

外壁塗装のためのお金がなくても、以下の方法はおすすめできません。

・DIYによる外壁塗装
・グレードの低い塗料の使用
・部分補修

上記に挙げた方法は、費用を抑えようとするあまり、つい選びたくなるかもしれません。

しかし、再塗装が早く必要になったり、思うような仕上がりにならなかったりすることで、結果的に費用の負担が増える可能性があります。

DIYによる外壁塗装

外壁塗装を自分で行えば費用を抑えられると思われがちですが、実際にはかえって高くつくことがあります。

塗料や刷毛といった材料費に加えて、足場の設置や道具の購入にもコストがかかります。

また、外壁塗装による防水性や耐久性を保つためには専門的な技術が必要です。

施工ミスがあると短期間に塗膜がはがれたり、雨漏りしたりする可能性があり、結果的にすぐ再塗装が必要になることもあります。

さらに、外壁塗装は高所作業が必須であり、安全面からもDIYはおすすめできません。

高所から転落してケガを負ったり、落下物が通行人や近隣の建物に当たってしまったりといった、重大事故を引き起こす可能性もあります。

最終的には業者にやり直しを依頼し、二重に費用がかかってしまうケースもあるため、慎重な判断が必要です。

グレードの低い塗料の使用

外壁塗装の費用を抑えるために、グレードの低い塗料を選ぶ方もいます。

グレードの低い塗料を選ぶと初期費用は安くなりますが、耐用年数が短く、再塗装のタイミングが早まります。

また、塗膜の性能が十分でない場合は、色あせやひび割れが数年で目立ちはじめることもあります。

せっかく塗装しても見た目が損なわれてしまっては、満足度も下がりやすいです。

塗料を選ぶ際に無理に自己判断せず、予算の範囲を伝えたうえで専門業者に相談するのがおすすめです。

部分補修

外壁の一部だけを補修する方法は、費用を抑える手段として選ばれることがあります。

ただし、劣化している箇所だけを直しても、他の部分の劣化がすぐに進行する可能性があるため要注意です。

また、部分的に塗装を行うと外観に色ムラが生じ、仕上がりに違和感が出ることもあります。

見た目にこだわりたい方には、満足度が下がる原因になりかねません。

部分補修は一時的な対処にとどまるため、数年以内に再度工事が必要になるケースも少なくありません。

 

信頼できる外壁塗装業者を見極めるポイント

信頼できる外壁塗装業者を見極めるポイントは以下の5つです。

・実務経験の豊富なスタッフが揃っている業者か
・過去の施工内容が具体的に紹介されているか
・見積もりの内訳が丁寧に記載されているか
・地元での信頼と実績がある業者か
・無理な営業や強引な勧誘がないか

価格だけで選ぶと、悪質業者に依頼してしまうリスクが高くなります。

悪質業者への依頼を避けるためには、これから解説するポイントを意識しましょう。

実務経験の豊富なスタッフが揃っている業者か

経験年数や施工実績が豊富なスタッフがいる業者は、安定した品質が期待できます。

また、外壁診断士や外壁アドバイザーなどの資格を持つ職人が在籍していれば、外壁塗装に詳しくない方でも、一定の知識や判断力を備えた業者だと見極めやすくなります。

業者を選ぶ際は、価格だけでなくスタッフのスキルや資格の有無も確認しておくと安心です。

過去の施工内容が具体的に紹介されているか

過去の施工実績が公開されているかを確認しましょう。

自宅と似た地域や建物の事例があれば、気候や建材の特徴を踏まえた適切な施工が期待できます。

施工前後の写真があれば、仕上がりのイメージもしやすく安心です。

実績を具体的に掲載している業者は、品質や結果に自信を持っていることが多いため、信頼性の目安にもなります。

見積もりの内訳が丁寧に記載されているか

見積書の内容が曖昧なままだと、あとから追加費用が発生するリスクがあります。

「塗装工事 一式」といった大まかな記載ではなく、下地処理や塗布回数、足場の設置など、細かな項目に分かれているかを確認しましょう。

使用する塗料についても、メーカー名やグレード、使用量まで明記されていれば安心です。

追加費用の有無や保証の内容についても丁寧に説明してくれる業者であれば、信頼できる可能性が高いです。

地元での信頼と実績がある業者か

地域内での施工実績が多い業者は、口コミや評判を確認しやすいです。

近隣での施工事例があると、具体的な仕上がりを確認できます。

また地元密着型の業者は、アフターフォローやトラブル対応が早く、顔の見える関係性のなかで相談しやすい点も魅力です。

無理な営業や強引な勧誘がないか

外壁塗装の業者を選ぶ際は、担当者の対応にも目を向けましょう。

説明が丁寧で、質問にも誠実に答えてくれるかどうかは、信頼できるかを判断するうえで重要なポイントです。

「今だけ安い」「すぐ契約しないと損」といった不安をあおる営業トークには注意が必要です。

勢いで契約してしまうと、後悔する原因になりかねません。

契約後もやり取りが続く相手だからこそ、誠実で話しやすい担当者かどうかは大切です。

 

外壁塗装のお金が心配な方は、まずは無料相談してみよう

外壁塗装は決して安い買い物ではありませんが、費用を理由に放置してしまうとかえって修繕費がかさみ、資産価値まで損なう恐れがあります。

予算に不安がある場合でも、以下の方法を実践すると、費用負担を抑えつつ外壁塗装が行えます。

・リフォームローンの活用
・自治体の助成金制度
・地域密着型業者への相談

もっともおすすめなのは、地域密着型業者への無料相談です。

信頼できる業者であれば、現地調査や見積もりをもとに、無理のないプランを提案してくれます。


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